千葉大学大学院医学研究院小児病態学(研究部門)と千葉大学医学部附属病院小児科(臨床部門)が一体となり医師の原点を忘れない診療・診察を心がけております

千葉大学医学部 小児病態学 Department of Pediatrics, Graduate School of Medicine, Chiba University

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感染症グループ

メンバー

研究室

名 前 役 職 専門医・指導医・学位
菱木 はるか 講師 小児科専門医、感染症専門医・同指導医、
抗菌化学療法指導医、
インフェクションコントロールドクター(ICD)、
医学博士
長澤 耕男 医員 小児科専門医、
インフェクションコントロールドクター、
医学博士
内藤(旧姓:高橋)
幸子
医員 小児科専門医、医学博士
長岡 孝太

関連病院

名 前 勤務先 専門医・指導医・学位
石和田 稔彦 千葉大学医学部附属病院
感染症管理治療部
小児科専門医、
感染症専門医・同指導医、
抗菌化学療法指導医、
インフェクションコントロールドクター(ICD)、
医学博士
佐藤 さゆり 医学博士
杉岡 竜也 杉岡小児科 医学博士
会沢 治朗 千葉市立青葉病院
金子 慎一 アマリリスこどもクリニック
井上 紳江 医療法人社団 上総会
山之内病院
小児科専門医、
日本感染症学会専門医、
ICD、
PALSプロバイダー、
医学博士
竹内 直子 医療法人社団 三東会
竹内医院
星野 直 千葉県こども病院感染症科 小児科専門医、
日本感染症学会専門医・指導医、
ICD、
医学博士
須藤 扶佐代 国立病院機構下志津病院小児科 小児科専門医
戸石 悟司 成田赤十字病院新生児科 小児科専門医、
新生児専門医・暫定指導医、
ICD、
新生児蘇生法(NCPR)普及事業インストラクター
深沢 千絵 千葉県こども病院感染症科 小児科専門医、
日本感染症学会専門医、
医学博士
鈴木 由美 国立病院機構下志津病院 小児科専門医、
抗菌化学療法認定医、
ICD
阿部 克昭 千葉市立海浜病院 小児科専門医、
ICD
数川 久恵 成田赤十字病院新生児科 小児科専門医、
新生児蘇生法(NCPR)普及事業インストラクター
田中 純子 小児科専門医、
医学博士
石和田 文栄 千葉市立海浜病院 小児科専門医、
ICD
林 美幸 君津中央病院
高橋 喜子 医療法人社団誠馨会
千葉メディカルセンター
小児科専門医、医学博士
及川 純子 千葉大学大学院公衆衛生学
北海道大学大学院医学研究科
予防医学講座公衆衛生学分野
(特別研究学生)
小児科専門医
吉田 未識 千葉市立海浜病院 小児科専門医
竹下 健一 千葉労災病院
香川 悠 帝京大学ちば総合医療センター

研究

私たちの研究グループは、洗浄喀痰培養を用いた下気道感染症の起炎菌診断や細菌性髄膜炎の起炎菌診断を主な柱に、長い伝統のもと小児感染症の研究、治療を 行ってきました。現在も多くの先輩方の関連施設とともに、「確実な起炎菌診断に基づく至適抗菌薬による治療」という一貫した考え方のもとに、感染症の管理・治療を行っています。また最近は、宿主と微生物の関係に注目した感染免疫の領域も研究課題として活動を行っています。

下気道感染症の臨床微生物学的研究

下気道感染症とは、気管支炎・肺炎などを指します。ウイルス・細菌がその原因となります。私たちのグループでは、洗浄喀痰培養を用いた下気道感染症の起炎菌診断を柱に、研究を行っています。主な原因菌にはインフルエンザ菌や肺炎球菌などがあり、抗菌薬耐性菌の増加が治療上の問題となっています。

(関連する業績)

  • 1. Oikawa J, Ishiwada N, Takahashi Y, Hishiki H, Nagasawa K, Takahashi S, Watanabe M, Chang B, Kohno Y. Changes in nasopharyngeal carriage of Streptococcus pneumoniae, Haemophilus influenzae and Moraxella catarrhalis among healthy children attending a day-care centre before and after official financial support for the 7-valent pneumococcal conjugate vaccine and H. influenzae type b vaccine in Japan. J Infect Chemother 20:146-9, 2014
  • 2. Tanaka J, Ishiwada N, Wada A, Chang B, Hishiki H, Kurosaki T, Kohno Y. Incidence of childhood pneumonia and serotype and sequence-type distribution in Streptococcus pneumoniae isolates in Japan. Epidemiol Infect 140: 1111-1121, 2012
  • 3. Hishiki H, Ishiwada N, Fukasawa C, Abe K, Hoshino T, Aizawa J, Ishikawa N, Kohno Y. Incidence of bacterial coinfection with respiratory syncytial virus bronchopulmonary infection in pediatric inpatients. J Infect Chemother 17:87-90, 2011

細菌性髄膜炎の臨床微生物学的研究

細菌性髄膜炎とは、細菌が、脳や脊髄を包む髄膜に及んで起こる感染症で、死亡や後遺症も時に見られる重篤な疾患です。主な原因菌にはインフルエンザ菌b型(Hib)や肺炎球菌などがあります。近年この二つの菌に対するワクチンが任意接種として導入され、実際の患者数は減少傾向ではありますが、ワクチンでカバーされない菌の出現など、いろいろな問題点も出てきています。私たちはこの疾患の原因菌の病原性などに関する検討を行っています。他施設からの、全身感染症由来の検体(菌株・血清など)の解析も随時受け付けております。同定、感受性、抗体測定などをさせていただきます。

(関連する業績)

  • 1. Tamura K, Matsubara K, Ishiwada N, Nishi J, Ohnishi H, Suga S, Ihara T, Chang B, Akeda Y, Oishi K ; the Japanese IPD Study Group. Hyporesponsiveness to the infecting serotype after vaccination of children with seven-valent pneumococcal conjugate vaccine following invasive pneumococcal disease. Vaccine. 2014 Jan 29. [Epub ahead of print]
  • 2. Tanaka J, Kurosaki T, Shimada A, Kameyama Y, Mitsuda T, Ishiwada N, Kohno Y. Complications of adenotonsillectomy: a case report of meningitis due to dual infection with nontypeable Haemophilus influenzae and Streptococcus pneumoniae, and a prospective study of the rate of postoperative bacteremia. Jpn J Antibiot 66:205-10, 2013
  • 3. Oishi T, Ishiwada N, Matsubara K, Nishi J, Chang B, Tamura K, Akeda Y, Ihara T, Nahm MH, Oishi K; Japanese IPD Study Group. Low opsonic activity to the infecting serotype in pediatric patients with invasive pneumococcal disease. Vaccine 31: 845-9, 2013
  • 4. Hoshino T, Ishiwada N, Kohno Y. Restriction fragment length polymorphism analysis of Haemophilus influengae type b strains isolated simultaneously from cerebrospinal fluid, blood, and nasopharynx of Japanese children with bacterial meningitis. Chiba Medical Journal (千葉医学雑誌) 88:35-39, 2012

細菌性髄膜炎の抗菌薬治療指針に関する研究

細菌性髄膜炎の主な原因菌にはインフルエンザ菌b型(Hib)や肺炎球菌などがあり、抗菌薬耐性菌の増加も治療上の問題となっています。私たちはこの疾患に対する有効な治療法に関する検討を行っています。

(関連する業績)

  • 1. Hoshino T, Ishiwada N, Kohno Y. Free concentration and protein-binding ratio of ceftriaxone in cerebrospinal fluid in paediatric patients with purulent meningitis caused by Haemophilus influenzae type b. Int J Antimicrob Agents 35:512-3, 2010

インフルエンザ菌b型に対する抗体保有状況に関する検討

インフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)は、髄膜炎・敗血症・喉頭蓋炎などの全身感染症を引き起こす菌です。Hibワクチンの導入以前は年間500人前後の発症があったといわれていますが、導入後の発症は激減しています。私たちは、Hibワクチン導入以前から、健康小児や感染症罹患児における、Hibに対する防御抗体保有状況を検討しています。

(関連する業績)

  • 1. Ishiwada N, Honda Y, Tanaka J, Hishiki H, Kohno Y. Anti-polyribosylribitol phosphate antibody in pediatric patients with Haemophilus influenzae type b invasive disease. J Infect Chemother 17 :397-400, 2011
  • 2. Ishiwada N, Fukasawa C, Inami Y, Hishiki H, Takeda N, Sugita K, Kohno Y. Quantitative measurements of Hemophilus influenzae type b capsular polysaccharide antibodies in Japanese children. Pediatr Int. 49:864-8, 2007

千葉県内インフルエンザ菌・肺炎球菌・GBS全身感染症罹患状況に関する検討

小児に髄膜炎・敗血症などの全身感染症を引き起こす細菌には、インフルエンザ菌・肺炎球菌・B群溶血菌などがあります。私たちは2007年より、これらの菌による全身感染症について、千葉県全域の人口ベースの調査を行っています。

(関連する業績)

  • 1. Ishiwada N, Kurosaki T, Terashima I, Kohno Y. The incidence of pediatric invasive pneumococcal disease in Chiba prefecture, Japan (2003-2005). J Infect 57:455-8, 2008

RSウイルス感染気道上皮細胞におけるインフルエンザ菌付着の制御に関する検討

RSウイルス感染症は、乳幼児の代表的な呼吸器感染症です。毎年、冬季に流行し、ほとんどの乳幼児が2歳までに感染し、その後も再感染を繰り返します。治療は対症療法のみです。私たちは、RSウイルス感染症重症化の一因として、ウイルス感染症に引き続く細菌二次感染に着目し、ウイルス感染細胞の細菌付着の制御に関して検討しています。

(関連する業績)

  • 1. Fukasawa C, Ishiwada N, Ogita J, Hishiki H, Kohno Y. The effects of disodium cromoglycate on enhanced adherence of Haemophilus influenzae to A549 cells infected with respiratory syncytial virus. Pediatr Res 66: 168-73, 2009